福島県内の多種多様な民俗芸能は「地球のたから」人と人、心と心をつなぐ地域の絆です。
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福島県は浜通り、中通り、会津の各地方という
気候風土が異なる3つの地域に分かれています。
それぞれの地域では歴史的背景も異なり、
関東地方に接して東北への交通の要衝でもあっただけに、
とても多くの民俗芸能が伝来し発展しました。
それは単に数が多いだけでなく、芸能としての種類も、
素朴なものから芸能化が進み、かなり華やかになったものまで多彩です。
昭和30年代までは約1,200種、
近年はかなり少なくなりましたが、それでも約800種の芸能が継承されています。

2011年3月11日の地震と津波で、
浜通り地方の海沿いの集落はことごとく流され、
予想もできないほどの惨状になりました。
また、東京電力福島第一原子力発電所の事故により
現在も多くの方が県内外に避難をされております。
東日本大震災前の県の調査(文化振興課)によれば、
福島の民俗芸能を大切に受け継いできた団体は県内で約800団体。
そのうち浜通りの団体は約430団体でした。
震災後の調査では住所確認できたのは、県内で約700団体、
浜通りにおいては約350団体で、このうちの約6割が継承の危機に瀕しています。

※Photo:浪江町請戸・苕野神社境内にて(2012年3月20日撮影)

津波により道具を流され、神社も大きな被害を受けました。
また、原発事故によりふるさとから仲間が散り散りになりました。
人や道具を失いながら、それでもふるさとの民俗芸能を再興した団体があります。
2015年10月末現在で約50団体(浜通り)になりました。
国や県の補助も大きな支えになりましたが、
何より世話人や指導者の熱意、使命感と実行力、
郷里への愛着、慰霊の気持ちがその原動力となりました。
写真は、津波で大きな被害を受けたにも関わらず活動を続け、
震災後に県の重要無形民俗文化財に指定された南相馬市の「村上の田植踊」です。

※Photo:南相馬市・貴布根神社にて(2014年11月15日撮影)

民俗芸能は、無病息災や豊穣を祈るなど、
地域の安寧を願う信仰が背景にあります。
それは祖先が様々な苦労を乗り越え、協力し合いながら伝えてきたものであり、
現代の我々に繋いでいる思いであると言えます。
これは、「ふるさとそのもの」なのです。
現在、その継承が担い手の高齢化や後継者不足、
地域住民の関心の希薄さなど様々な問題から
継承の危機にある民俗芸能団体も少なくありません。
NPO民俗芸能を継承するふくしまの会は、そんな諸問題にも向き合いながら、
福島の民俗芸能団体の支援・サポートを続けて参ります。

どうか皆様、ご支援ご協力のほどよろしくお願い致します。

※Photo浪江町請戸の田植踊:仮設住宅慰問にて(2014年3月9日撮影)

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