南相馬市鹿島区江垂の日吉神社では、12年ごとの申年に「浜下り」という祭礼行事を行っていますが、東日本大震災・原発事故の影響を乗り越え、4月2日(土)にこの特別祭典が行われます。

この「浜下り」は、神輿を中心とした行列が5キロ離れた烏浜に下り、神輿に潮水を備えるもので、この行列には宝財踊・神楽・獅子舞・子供手踊などが供奉し、道中の建場(お旅所)と浜の祭場で芸能が披露されます。(福島県指定重要無形民俗文化財・国選択)

東日本大震災では鎮座地の江垂地区など内陸部は津波による塩害の被害や地震による家屋の被害もありました。また原発事故では鹿島区の多くの住民が一時避難をしました。被害が甚大であったのは浜の祭場の行事をすべて担う烏崎の集落で、津波により154戸のうち136戸が壊滅し、53名の方が亡くなり、生存者の全員が市内外の仮設住宅に避難しました。

4月2日の祭事予定をご紹介します。

5:00   御発輦祭(ごはつれんさい):日吉神社

~神事終了後、諸芸奉納(江垂宝財踊・江垂神楽・塩崎獅子踊)

8:30   御塩垢離神事(おしおごりしんじ):烏崎浜祭場

祝詞奉上、玉串奉奠、諸芸奉納(江垂宝財踊・江垂神楽・塩崎獅子踊・烏崎子供手踊)

11:30 御還幸祭・例祭・五穀豊穣祈願祭:日吉神社

御霊代本殿に安置~修祓~祝詞奉上、玉串奉奠、諸芸奉納(江垂宝財踊・江垂神楽・塩崎獅子踊・川子子供手踊・川子鳥刺し・烏崎子供手踊・下町子供手踊)

※当会では、平成27年度心の復興事業(復興庁)「福島の民俗芸能復興と存続継承していくための基盤づくり事業」の中で各民俗芸能団体のご支援をさせていただきました。